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20220917 個人山行:川浦谷本流ゴルジュ

ちょっと困難なゴルジュに行きたくて、超有名な海ノ溝谷が流れ込む川浦谷をプチ遡行してきた

澄み切った水に磨かれた渓谷は泳ぎ沢の厳しさを体感させてくれた。


期間:9/17(前夜発日帰り)

山域:奥美濃長良川水系川浦谷

構成:原(4)牧野(3)

文責:原


名神を東へひた走り滋賀県草津より約3時間、川浦渓谷の駐車場に停める。仮眠をとり8時に起床、入渓点の板取キャンプ場へ車道を下る。ここで「アレ涼しくない?」道路横の気温計は20℃、不穏な空気が漂う。

キャンプ場で準備をしていると駐車料金を回収するためおばちゃんが出てきた。川上の駐車場に停めたことを伝えると、お引き取りいただけた。無料駐車場に停めれたこと、これはシーズンを外したメリットかもしれない。

いくらするか知らないが、キャンプ場でライジャケ、ウェットスーツもレンタルできるようだ。

そんなこんなで階段を降りて入渓。流れがある泳ぎ20m、格闘。牧野速い。

這い上がるとブルっやっぱ寒い、レインを着込む。

水流が弱いとこを選んで、泳いでいく。

少し開けた河原からは、水に入りたくないので、1回スクラム渡渉、右岸をへつりと泳ぎ沢なのかというラインをとる。

とはいえ結局泳がねばならず、海ノ溝谷出合いで牧野寒くて大休止。水気を切り、保温着を羽織って飯を食う。

1時間ほど休んだら回復した。

その間、厚着の原は海ノ溝谷見物。

沢が左に曲がるとすぐに3m滝、右岸の棚からセオリーどおに斜め懸垂。斜めすぎて後半歩いて落ち口へ。末端を持って後続を上手く誘導する。名物飛び込み穴はもちろんスルーして、核心の70m廊下へ。空身で原がリード。

流れが早く、平泳ぎ1ストロークで20cmくらいの前進。体力がジリジリ削られていく。度々あるテラスに這い上がり、ピッチを切って行く。側壁にはフィンガー〜ハンドクラックがあり部分的にはヘツれるが基本真っ向勝負。

4pほどで滝右手前のテラスに上がる。淵は恐ろしく深いので落ちてもいい。

ここで滝すぐ横のテラスに行きたかったが、ヌメリからヘツリは困難。水にも浸かりたくなかったので、スラブを直上して高巻くことにしたが、想像以上に悪い。小さい番号のカムとハーケンが必要。そのあと藪漕ぎ、木登りをコンテで通過して橋の川下側に転がり込んだ。この高巻きは1時間を要し、橋の上から見下ろす観光客のいい晒し者となった。

今となっては、ハーケンで確保して水線から滝横のテラスを目指してもよかったと思う。


この橋のすぐ横が川浦渓谷の駐車場であり、今回はそのまま帰路に着いた。

水の透明度が素晴らしく、時間があればもう少し遡行してみたかった。装備と泳ぎをアップデートして来夏に再訪したい。


参考タイム:6時間

使用装備:ウェットスーツ、レイン、30mロープ、ハーケン、バーナー類

体感グレード:2級上



RUAC
-立命館大学体育会山岳部-

縦走やクライミングなど、一年を通して山で活動しています立命館大学体育会の部活動です。

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