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20231226 冬期縦走合宿:常念岳東尾根

2023/12/26~12/30まで須砂渡ゲート〜常念岳東尾根〜常念岳〜蝶ヶ岳〜徳沢園で冬期縦走合宿を計画した。

結果は前常念岳のピークを7名のうち4名が踏み、撤退。

完全な敗退となった。


(写真に関してはサイトの容量を超えてしまったためアップロードできない。いずれ対処する予定である。)



敗退理由としては完全な準備不足。行程、振り返りを終え大変悔いの残る合宿となった。

ネガティブなことばかり記述していると「またいつもの『できなかった、実力不足』とかで反省せずにおんなじことを繰り返すんだ。」となるので、主将目線で良かったことも記述したい。

どういうことを考えて計画を進めるべきかがよく分かった、雪上訓練がしっかり行えたことが良かった。

なお、このようなことは縦走合宿を計画する前に知っておくべきである。


12/26

電車の遅延でゲートに深夜に到着。

今回の合宿では「計画した時間通りに行動」するという目標を組み込んでいたため次の日行動しないことを決めた。

(この判断は良くなかったが当時は正しいと思い込んでいた)


12/27

沈殿


12/28

行動開始

行動概要:須砂渡ゲート〜2000m付近適地


須砂渡ゲートより進んで、入山する。鉄塔のあたりから小雪により剥き出しになった笹が続く。

最初は道の部分には笹がなかった。しかし、途中からひたすら笹の上を歩く苦行へと変化した。なお雪は足首まで到達することがなかった程度であった。

当初の予定では1955ピークの下あたりでテントを張って雪上訓練を行う予定であったが笹の露出が酷く、少し高度を上げ2000mを辺りでテントを張った。

その後、滑落停止、支点構築に関しての雪上訓練を行った。

この日23:30頃まで水つくりをしていたテントがあり、反省すべき点であった。


12/29

行動予定:2000m付近適地〜前常念岳〜常念小屋〜常念小屋10:00着 → 雪上訓練の続き

行動概要:泊地〜前常念岳(一部メンバ)〜常念岳東尾根の泊地


この日は常念小屋へと移動し、かつ雪上訓練を行う予定であった。

ただ、2178ピークを超えた森林限界あたりで1回生のメンバーが体調不良である可能性が生じた。そのメンバーは普段からよく水分を摂取するメンバで、冬場の水筒の容量(900ml)以内に抑えるために水分の摂取量を抑えていたそうだ。この時点で標高はおよそ2100m、時間は9:30であった。


ただでさえ初めての雪山のメンバーが2人いる中で全装を背負い、常念小屋に向かうことはできない可能性が高いと判断して、ザックの雨蓋をアタックザックにして13:00をタイムリミットの常念岳アタックを行うこととした。


前常念岳の手前で全員で歩くと前常念岳に到達することすら不可能と判断、バテていた2名と1名を折り返させ、残る4名で前常念岳山頂を踏破した。そこで折り返し森林限界に戻った。



12/30

雪上訓練、下山

31日は荒れる予報であった、予備日は2日の15時までであったことを考え、残りの雪上訓練を実施して下山することとした。

コンテ、腰がらみ、肩がらみ、fix、ビーコン捜索、埋没体験、弱層テスト、ツェルト搬送、滑落停止を行い下山した。



総括として、雪上訓練をしっかり行うことができた。

しかし、雪が少なかったこと、天気が良かった、歩行距離が短いことから縦走で積める可能性のあった経験はほとんど積めていないと言える。

雪上訓練で発見しておくべきであった、雪上での体力、生活技術、寒い環境での人間の状況などを今回の合宿でたくさん発見した。

これらのフィードバックを受け、これからの合宿でコントロールできるようにしたい。


RUAC
-立命館大学体育会山岳部-

縦走やクライミングなど、一年を通して山で活動しています立命館大学体育会の部活動です。

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