20230909 個人山行:畳岩/ジャンダルム飛騨尾根/北ア縦走
山域:北アルプス
日程:9/9~16(8日間)
構成:原(薬5)、大谷OB(理工M1)
2年前に宿題にしたジャンダルム飛騨尾根と北アルプス烏帽子以北を回収してきた.
・0日目(9/8) 京都〜松本
青春18切符を利用して松本まで移動.
・1日目(9/9) 松本〜上高地〜岳沢〜畳岩〜天狗のコル
バスで上高地まで行き7時30分歩き始める。岳沢までの歩きやすい道は快調に飛ばした。
2600付近から沢を50m下降し畳岩中央ルンゼにとり付き正午ごろ登攀開始(とは言っても異教徒ピナクルまでロープは出さなかった)
中央ルンゼは広いスラブでルートは明瞭ではない。異教徒ピナクルを目指して前進した。
異教徒ピナクル右のルンゼを抜けてから一般道合流までがよくわからず、そのまま沢を詰めたが少し悪い草付きでロープ出したり苦戦した。16時に登山道に合流して天狗のコルで幕営した。
・2日目(9/10) 幕営地〜α沢〜C 尾根〜飛騨尾根〜ジャンダルム〜デポ地〜奥穂高岳〜北穂高岳
2日目はメインのジャンダルム飛騨尾根である。
アプローチのα沢が悪いの情報があったので、日の出から下降する.
涸れ滝を3か4個降りるが全て問題なくクライムダウンできた。
飛騨尾根は50mロープで5pだった。素直に弱点をつけばⅢもないだろう。下部はリッジ、フェースを少し交えてジャンダルムへ突き上げる。下部はほとんど支点がなくピナクルで終了点をとった。上部は残地ハーケン豊富だったが#2〜0.5のカムもそれぞれ1回ずつ出番があった。
ジャンダルム山頂は大混雑のため即デポ地へ下山し、小一時間休憩して縦走に移った。南岳まで行けそうだったが、想像以上の疲労感のため北穂高で幕営した。
・3日目(9/11) 北穂高〜大キレット〜南岳〜槍ヶ岳〜双六岳〜三俣山荘
大キレットは過去トレースしたことがある。渋滞を警戒して早朝4時に降り始めた。飛騨泣き等数カ所、鎖があってよかったと思える場面が存在した。
南岳〜三俣山荘は一転なだらかな稜線である。韓国人の団体と追いかけっこしたので早かった消耗した。インバウンドの勢いを山で感じた。
・4日目(9/12) 幕営地〜鷲羽岳〜黒部五郎岳〜烏帽子小屋〜船窪小屋
鷲羽は日の出前に通過、水晶では虹が綺麗に見えた。
烏帽子〜船窪はヤブ、土壁、道悪し。少人数のためクマに怯えながら進んだ。周囲を警戒し、音を打ち鳴らした。
実際船窪第二ピーク付近で茂みから大きな動物の音がした時は焦った。
・5日目 (9/13)幕営地〜七倉岳〜北葛岳〜蓮華岳〜針ノ木岳〜赤沢岳〜種池山荘
蓮華岳の登りは鎖場もありきつかったが、頂上付近は十九折になっており快適かつ美しかった。
また赤沢岳からの黒部湖が美しかった。
・6日目(9/14)幕営地〜爺ヶ岳〜鹿島槍〜五竜岳〜唐松岳
爺ヶ岳では雲海が見えた。五竜、唐松岳の登りが筋肉に響いて非常にきつかった。
・7日目(9/15) 幕営地〜不帰キレット〜白馬岳〜朝日岳〜栂海山荘
白馬までは雨でミドルのフリースまで濡れて寒かった。天狗山荘が朝早くやってなかった時は絶望したが、
白馬で晴れ間が刺したこと、頂上宿舎の11時の受付まで2時間以上時間があったことで前進した。北東方向の雨飾山も見えた。
白馬〜雪倉岳は砂山であり、烏帽子岳ぶりの白い稜線がとても美しかった。雪倉避難小屋は堅牢で誘惑に駆られた。
朝日岳〜黒岩までは湿地帯でぬかるみ何度かハマった。一部木道も整備されており部分的には快適であった。湿地帯が美しく、ここでゆっくり時間をとって風景を味わうのもいいだろうな。
黒岩岳には水場があり(栂海新道)非常に狭いがテントが貼られていた。19時ごろ栂海山荘に着き床についた。
・8日目(9/16) 幕営地〜白鳥山〜親不知〜市振駅〜魚津駅
栂海山荘が快適すぎて7時まで寝坊してしまった。ここからは標高1000m切る低山であり、塩が浮くほど汗が吹き出た。水を管理しつつ、顔にまとわりつく蚊に嫌悪しながらひたすら下れば15時前に親不知のホテル前に躍り出た。
ホテルの日帰り入浴は15時までなので間に合わなかった。
自販機でサイダーを買い。観光客で賑わう中100m下の海岸を見物して帰路に着いた。
親不知〜市振駅間は4.5kmほどだが断崖の道なため、そのほとんどが洞門になっている。また交通量もそこそこあり気が抜けない。日没前だがヘッドライトをつけて移動した。市振駅は自販機もない、ボットン便所の超ローカル駅であったが、500m先の道の駅(これも18時に閉まる)まで移動する気も起きなかたので、風情ある駅車で時間を潰した。
・9日目(9/17) 魚津駅〜帰京
魚津のラーメン屋、ネットカフェに衣食住お世話になり帰京した。蜃気楼は見えなかった。
総括
技術的には大したことない山行であったが、未踏の地を歩くというのはとても心躍る。
また、自身の体力的に限界近い日もいくつかあり、現状を見つめるきっかけにもなった。
これらを生かして厳しい積雪期を迎えたい。
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