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20230807 夏季登攀合宿:剱岳

今年も剱岳での登攀合宿を開催できた。前半のチンネアタックと合わせて記す。


日程:8/6〜16

構成:原(薬5)大谷(理工M1)竹村(文4)長澤(情3)ニナ(国2)柴(理工2)植村(経済1)


8/6

夜行で金沢まで

(富山直行を取れなかった🥺)


8/7

金沢から富山、立山、美女平と乗り継ぎ11時室堂の地へ。

室堂で登山届を提出して約2時間半、今日は短いが剱沢でまで。


8/8

4時半に剱沢を発ち、別山尾根から劔岳を越え三の窓を目指す。

本峰越えは3年ぶりだ。息が上がり、下半身の筋肉がハイステップのたび悲鳴をあげる。

途中カニのタテバイで小1時間順番待ちをした。北方稜線〜池ノ谷ガリーは昨年より核心にハンガーボルトが打ち足されており、ルーファイ難易度、緊張感が減った。三ノ窓では入れ違いで東大と男女3人の2パーティとお会いした。

8/9

中央チムニーを登った。雪渓が後退した為か、ジャンダルムとチンネ間のルンゼに2mほどの枯滝が出現、難しそうだったため、右岸から高巻いたので1時間ロスをした。昨日目視でしか偵察しなかったツケが回ってきた。

1本目の緊張感もあってか、チムニーに入るとかなり悪かった。支点はハーケンで取った。

懸垂2回で池ノ谷ガリーへ降り立ち、三ノ窓へ戻った。三ノ窓雪渓を100メートル程下り、中央の尾根に乗り100m下った、左に伏流していた水が湧き出しているところがあった。



8/10

左稜線を登った。

下部は竹村、上部は原がリードをした。風が強く、昨日テン場で同じく左稜線を登ると聞いていた男女3人パーティは追っては来なかった。計13ピッチ、徐々に近づく鼻が登攀を盛り上げた。左右にも多くのハーケンが打ち込まれているが、ルートを間違えなければⅢ〜Ⅳの簡単なピッチが続く。核心の鼻、二つ目のハングがカチで体をあげるのが緊張した。


8/11

計画ではⅥ峰〜上半縦走する予定だったが、ロープの損傷と12日9時に室堂に着くことを優先して剱沢までの移動日とした。また、剱でご来光を拝むことにした。

8/12

本隊を室堂まで迎えに行き、剱沢に幕営。源次郎尾根の偵察と雪上訓練を実施した。

源次郎尾根300m程手前まで雪渓がなかった。なかなか出てこない雪渓に新人に疲れが浮かぶ。

滑落停止、歩行訓練などを恵まれない環境ながらも実施し、剱沢まで登り返した。晩御飯は美味しいシチューだった。

8/13

別山岩場(中央稜・右岩稜)をそれぞれ登攀した。

右岩稜は1p目の凹角スラブと4p目のクラックが面白かった。ラインも様々引けそうだ。

中央稜はクライミング的にはなんてことなかったが、天気よく別山北峰に出る景観の良さはあった。

↓凹角スラブ(右)

↑別山岩場全景

8/14

源次郎尾根+本峰南壁A2稜を登った。

源次郎尾根は言わずもながの名ルートだが、長い。ロープ判断や、ルートを読む力が身についた。

A2稜は初っ端1p以外、脆く快適ではなかった。

(1p凹角からフェイス、2pリッジからチムニー(悪い)、3p4pリッジ右側を詰める)

↑A2稜3p目の脆いリッジ。

8/15

台風の接近のため、急遽室堂から下山した。

昨夜から、剱沢はテントが傾く強風と小雨が続いていたが、セコセコと室堂に戻ると天候が安定してきた。

しかし電車バス動いておらず。帰宅は翌日(16)となった。

完璧とはいかなかったが、かねてより目指していた左稜線登攀、そして後輩へのアルパインクライミング継承が達成できたのは良かった。峰々への憧れを捨てず、今後も試練に臨んでほしい。(文責:原)


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-立命館大学体育会山岳部-

縦走やクライミングなど、一年を通して山で活動しています立命館大学体育会の部活動です。

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